2019年12月11日水曜日

イルミ


うちのダンス部さんたちが大学内でパフォーマンスをしている。イルミというらしい。なぜ?

ダンス部は部活動で体育会系に属していて、体育館で練習する時間も週に3回あるが、夜練と称して屋外で(この寒空なのに!)夜10時から練習していて、大学から目をつけられている。(それをすり抜け頑張っている→私も卒業してから大学の体育館に忍び込んで練習していたから似ていてその気持ちはよくわかるし否定できない自分がいる。)
私が来てから3年くらいでテクニックのレベルは落ちたかもしれないが、遊び心は増している気がする。揃えることではなく、いろんな人がいていいんだよねということは伝わっていると思う。(思いたい)
ショーケースと呼ばれる彼らの作品を見て、今作っている『創作』ダンスよりははるかに面白いし、彼らの考える『創作』とはなんなのだろうと考える。勝手に創作イメージを作っていて、それらは神戸や教育大学協会の研修会で見たものを指しているのではないかと感じて、悲しくなる。
そんなものぶっ壊して自分たちの作りたいものを作ればいいんだよといくら話してもなかなかわからないらしい。伝統や構造の力を感じて凹む。

ひょんなことからアイドル育成番組を見る。国民投票で選び抜かれたアイドルを作ろうというテレビ番組。商業的にも応援者を作らなければいけないし、投票により選ばれたアイドルが誕生するという形はAKBと同じパターンで分からなくもない。学生さんたちがそういうものに憧れるのかと思うと少し残念に思う。
メディアに必要とされる人に合わせて自分を変えていくという生き方もあるが、新しい価値観を作り出す人はおそらくメディアからはみ出した人である。
この楽しいを続けていきたいよね、この楽しいには何かがある、そう思って道を切り開く方がおそらく、人生は豊かになるだろうと私は思う。
私のダンスは確実に祈りという点で必要だということはわかった。しかしそれをあとつぐ人はいない。でも踊るのは楽しいよね、踊りたいよねという人は私の後から出ていくだろう。
全ての人が幸せにいきていけることを望んでいる。この無邪気な学生さんたちが幸せに踊り続けていけることを私は祈っている。


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