2019年12月20日金曜日

森さんインタビュー

ドキュメンタリー作家森達也さんのインタビューをtottoの取材で行い、ちょっと遠出。境港まで行ってきました。そのために東京からトンボ帰り。そのうちweb上に公開されます。
個人的には「A3」を読んで、その後「ダンスハ 体育ナリ?」の延長で「放送禁止歌」をよんでということで映像よりも文章の人という認識だったのですが、一気に映画と過去に作成したテレビドキュメンタリー番組を見させていただきました。
20年で4、5本だから寡作ですと本人はおっしゃるが、それぞれかなり中身が濃いので、仕方がない。映画はもちろん集団での作業で作るものですが、ほぼほぼ個人行動でカメラを回し、編集しており、そのバイタリティはすごいと思う。
現在公開中の「Iー新聞記者ドキュメント」はちょうど先日民事裁判の判決が出た伊藤詩織さんの話も挿入されており、リアルに今動いているこの世の中をものすごい勢いで編集まとめたもの。(11月の東京映画祭で公開されたものからさらに再編集がなされており、ある意味出来立て)ドラマとはまた違う形にまとまっているので、こちらも是非ご覧ください。
(おまけ:ドラマ版とドキュメンタリー版を両方作るという案は初めから想定されていたのだそうで、そういう企画の力ってあるなあと思う)

余談ですがこの森さんの言葉の中にこんなところが。

本質的に人って生きるからには人を傷つけるわけで。生きる上で他の人の命を全く害さないで生きることは無理ですよね。肉食やめてベジタリアンにとかそういうことではなく、この瞬間にも数歩歩いただけで何千万、何億という微生物が死んでいくわけです。

なんと土方(巽)さんと同じことを言いますね。
さらにいうと

表現することは誰かを傷つけることだ。

とも。
それでも見てもらいたいものがあるということ。それをエゴだというけれど、それはそれで潔く感じる。ちょっといい言葉をあずかりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿