鳥取銀河鉄道祭のできるまで82
ケンタウル⭐︎自由市場はフリーマーケットが鳥取東部ではあまり開かれていないので、やってみたらいいのではないかというアイデアから始まりました。
もともとジョバンニの住む村で行われているケンタウル祭ではカラスウリが流されるそうですが、あまり深くは書かれていません。街中のキラキラがこの銀河鉄道の旅の最終点になるように設定しました。私の開催している鳥取夏至祭でもお世話になっている因幡のお袋市さんもそうですが、自分の持っているいらないものが誰かの価値ある何かに変える、そういう価値転換が鳥取では大切なのではないかと思ってきました。自分でできることは結構大きく、小さなことでもそこから人と繋がっていくことができます。予想以上に多くの方にご応募いただき40店舗近く両日並んでいただいています。ぜひ飲食店、小物、衣類、マッサージやタロットに至るまで幅広く。公演時間の前半30分は館内の様々な場所で無料パフォーマンスが開催される仕組みです。(公演の舞台で行われる部分は有料公演エリアです)ぜひお立ち寄りいただき、楽しんでください。
今回応募してくださった方は私の知らない人も多く、そういう意味でも、鳥取には色々まだまだいるぞと思う会でもありました。今日は初日でゲネと本番2回で全くお店周りができませんでしたが、ぜひ伺いたいと思っています。
ケンタウルの人への言葉
この「ケンタウル⭐︎自由市場」は多くの県民の皆さんに好きなように表現していただく場として設定しました。宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」を読んでいただけるとわかるのですが(青空文庫で無料公開していますし、tottoで連載しています。http://totto-ri.net/column_tottorigingatetudousai11/)、ジョバンニの住んでいる村のお祭りケンタウル祭を模しています。
ジョバンニはこのケンタウル市場から銀河鉄道に乗り込み、幻想第4次銀河鉄道の旅に出ます。そして彼はこの市場に戻ってきます。お母さんに牛乳を届けるために。
作品冒頭の30分程度で銀河鉄道の旅に出るまでの日常のような日常ではないような様々な情景がお祭り中に繰り広げられます。また、梨花ホールでの1時間ほどの音楽劇の後観客が戻ってきてみる日常生活の部分をの借景を皆さんにお願いしています。
日常生活は今作品のテーマで、美しいこの鳥取の暮らし、気がついていない日常に視点を向けるべくリサーチを重ね、作品を制作してきました。また、フリースペース、中庭、いずれにしても多くの人の注目を浴びると思います。その中で自分が好きなモノ、好きなコトを通じて人と繋がっていくことができることが、その自由が大切な部分だと考えています。普段通りにお客さんに対応していただきながらお祭りを盛り上げてください。またこのお祭りを楽しんでいただければ嬉しいです。
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