2019年11月20日水曜日

ボランティア

鳥取銀河鉄道祭では今回全出演者に本番当日の交通費およびお弁当などの代わりを少しずつだが現金でお渡しすることにした。遠方から来ている人に関しては少し上乗せしているが実際には宿泊費用などもかかっていてそこは負担いただいている。
また受付や駐車場などのスタッフで入っていただいたかたにもお支払いが派生している。
野口さんのように常駐で働いているスタッフはもちろん、舞台、照明などスタッフワーク、学生見習いにも支払いが派生している。
(ちなみに私は公務員でもあるので、もらっていない。実行委員会メンバーは基本的に無給状態になっている)

このような市民劇の場合これまでは参加費を求めることはあれども、支払われるということはなかったと思うので、ある意味とても珍しい。
私は基本的に芸術活動はせざるを得ないものだし、学生たちにもそう簡単に収入が得られるという風には思ってもらいたくないので、この風潮はどうかと思う。
しかし、実質かかっている経費として捉えなければ行けないだろうというのが今回長く話し合いながら出した結論でもある。

例えばオリンピックなどでもボランティアは求められるが、研修などに参加しなければいけないなどの実際の時間拘束がある他、交通費、宿泊費などは各自で負担しなければならない。(大学のスポーツ、体育関連学部の定員が増加しているのもこの人員集めという噂があるくらいで、学徒動員みたいなどと言われてしまう。)
どこからどこまでを有償とするのだろうか。
英語や医療などの特殊技能を持つ人もボランティアなのだろうか。

鳥取銀河鉄道祭では駐車場の整備の人をつけるように劇場に言われ、シルバー人材センターさんに委託した。その人たちには当然それなりのお金が支払われる。でも色々動いてくれている出演者や美術部スタッフ達にはそこまでの金額は払えない。自由市場の出店者達も払えない(彼らは彼らで販売できていれば収入を得られているが展示だけの人などもいる)。どこからがボランティアでどこからが仕事になるのだろう。

私は一応プロとして踊っている時もある。
実際に海外にいる間は週給で払われていたし、そういうものだと思っていた。日本に帰ってきても依頼を受けたり委託されて作品を作ることもある。
しかしなんとなくお金をもらえるから作る、踊るという人にはなりたくないと思ってきたし、自分でギリギリ採算がとれるように回してきた。これからも多分そうだと思う。
収入を得るための手段になることで失うこともあるのではないか。

そのような考え方がマイナーであることはわかるけれども、今回は色々考えさせられた。
そしておそらく本質的には理解できていないのだと思う。なので、今回は収入をもらわないこととした。(大学への届出の関係もあるが)

0 件のコメント:

コメントを投稿