2019年9月27日金曜日

表現の自由についてその後(20190927)

表現の自由についてその後(20190927)

あいちトリエンナーレについては第3者委員会により「表現の不自由展」展示再開の以降が示された同じ日に、文化庁からの助成金(補助金)7800万円が支給されないと言うことが明らかになった。
再開を目指したい(大村知事の言葉)
https://www.asahi.com/articles/ASM9T4RGFM9TOIPE01K.html?iref=pc_extlink
文化庁補助金交付せず

アーティストらによる団体(あいちトリエンナーレ出品作家)はxhange orgで署名活動を始めている。(私の周辺ではだいぶん広まりつつある)

1930年代、40年代も多くの表現に関する検閲が働いた。上演前の台本のチェックや発売禁止処分など「ダンスハ体育ナリ?」で扱っていたようにダンスの多くも禁止される。なので体育行進曲に合わせて動く(「くろがねの力」)のようなことが起きてしまう。しかし全てのダンスが禁止されていたわけではない。
宝塚も、石井漠も、江口宮も皆活動を続けている。ただし作品は「すめらみこと」「建国舞踊」であったり「麦と兵隊」であったりするし、慰問公演で何千人もの兵士の前で笑顔を振りまくことが求められたりするのだけれど。

当時、もちろん検閲もあったけれども30年代は特に自己規制によるものが多かった。レコードなども出してしまってから発禁処分になるとそのレコードの在庫が損になる。売れるものをと考えた結果エロ小唄は廃れ軍歌(「爆弾三勇士のうた」など)の時代に変わっていく。これに似たことはすでに教科書の検定で行われている。なので南京事件も慰安婦問題も見えてこない。なぜこの問題がここまで大きくなっているのか今の大学生は知らない。(2012年の教科書から慰安婦の記述が全ての教科書でなくなった。2016年検定で1社のみ補足がついている)つまり今の大学生にはなぜこの問題が取り上げられているのかをゼロから説明しなければならないし、彼らは普通の理解力で判断すると「なぜ問題なのかわからない」。


大変な時代になってきた。

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