2019年9月4日水曜日

石狩支部合同公演

ダンスの人間として暮らしているが、高校時代と大学を出てすぐくらいに演劇を行なっていた時代がある。その高校時代に「銀河鉄道の夜」を上演しており、A高校では歴代引き継がれてきた。
部員も少ない(どこの演劇部もそうです)ので登場人物皆スタッフ掛け持ち。
北村想版とも高校演劇の戯曲集からとも言われつつ、どうも当時の顧問Y氏が色々手を入れてくれているものを使っていたのだと思われる。

先日石狩の高校演劇のドン本山節也さんが亡くなったと聞き、友人先生がその思い出話を書いていてくれたのを読んでいたら、宮沢賢治が出てきていて驚く。自分が出ていた合同公演の数年前に銀河鉄道を作っていたらしく、それが元になって私の高校でも上演するようになり、そして今の銀河鉄道を作るという思いつきにつながっているらしい。
おそるべし、高校演劇の力。
当時札幌圏(石狩支部という名称)の高校演劇部が集まって1年に一回大きな舞台で行う作品作りを行っていた。(私の年はオンディーヌとお気に召すままで結構定番古典劇だけれども、そういうものばかりとは限らない。)それ自体はそんなに大きなことではないけれども、その時一緒にいた私の世代から舞台で生きていくようになった人が何人もいる。劇団を作った子も、照明家になった子も学校の教員として演劇を教える子もいる。私もある意味演劇ではなくダンスとはいえ身体表現をお仕事としている。中学、高校時代に何をしているかはかなり大きな影響を及ぼすと感じ、SPAC enfantの仕事などに関わってきた。

触れていなければそれを仕事にしようとか、目指そうとは思わない。始めに経験してみることが大切で、そういう機会を作っていくことが必要なんだなと感じる。
まさか宮沢賢治で北海道に繋がるとは。


0 件のコメント:

コメントを投稿