わらべ館 即興音楽とダンスのワークショップ
日時:2019.10.06
13:30-14:30
場所:わらべ館いべんとほーる
ファシリテーター:金井隆之
サポートスタッフ:高橋智美(わらべ館)、蔵多由美(鳥取大学)、きのさいこ
参加者:19名(うちファシリテーター講座受講者2名)
12:30 ファシリテーター集合、今日の内容について話す。金井さんが声楽が専門ということもあり、声を使ったワークを行いたいということで上半身に力の入っていない且つ安定した姿勢の作り方をウォームアップに行うこと、そこから動物の鳴き声などを行いつつ、人と人との距離感が変わると声も変化していくことに気がつくような前半と、イメージに乗せて動きを膨らませていく後半に分けることにする。
13:00ファシリテーター講座受講生も合わせて相談し、場づくりを行う。受付や、荷物を置けるよう机を並べたり、楽器を隠しておくなどの準備をしながら段取りを確認する。
子どもたちは動き回りたいらしく、前回同様既に走り回っている。
13:30 ワークショップスタート
ファシリテーターの自己紹介、注意事項の確認の後、ワークショップをスタートする。
準備運動のような感じで大人たちの参加を促し、皆で動き始める。子どもたちは少し物足りなさそう。
動物の鳴き声を出してみようという言葉かけから猿の鳴き声、鳥の鳴き声を出しながら動いていく。大人たちはここで遠慮がちになってしまう。(注1)
13;50
一度輪のように広がって「もういいかい」「まあだだよ」を言い合いながら遠くの人に呼びかけるワーク。(注2)距離を縮めてみたり、広げてみたりする。子どもたちの反応でピンと来ていないようだったので、最後に空気のボールを投げてパスしてみようと動きをたす。言葉だけでは難しいときに動きと言葉の呼びかけを合わせることでよりわかりやすくなる。
13:58
子供達が5、6人新しく来たこともあり一回区切ってここで休憩。お水を飲んでもらうなどして仕切り直しを行う。この休憩中から太鼓などの楽器を用意、少しずつ音楽があるようにする。(注3)
14:00
おうちだに公園の虫さん、鳥さんなどの声掛けに合わせ、様々な動きをし始める。子供達の動きを見ながら真似をしたり動いたり。途中で金井さんも演奏をし始める。途中からファシリテーター受講生などに小物楽器を手渡し小さな鳴き声のようなお音を出していく。
14:10ごろ
金井さんが風が吹くよーと言いながら風の音を出し始め、みんなで風の音を呼吸で作り出し始める。それに合わせて布を4種用意、それぞれの子供達が走り始めたところで渡していく。子どもたちは初めは走っていたが大人に端を渡し2人組で上下に上げ下げする動きに広げていく。また他の布の下をくぐるなどの遊びを始めそこに没頭する。(注4)
14:25ごろ
だんだん収束し始め、みんなで集まった感じになり、布で覆われたようになる。動きも風の音も小さくなって、そのままおやすみなさい〜と眠ってしまう。
起きてきて「おはよう〜」と声かけながら終了する。
終了後ファシリテーター講座受講者とともに振り返りを行う。
講師の元々のやりたかったこと、今回できたこと、できなかったことを聞きながら、受講生、サポートアーティストらも意見を交わす。
注1:これまでの講座でも話題に上がっていた大人たちが参加しやすい環境づくりが話題となる。準備体操のようにしたり、説明を増やすと子どもたちが飽きてしまうのと大人たちが実際の活動にギャップを感じて入りにくくなる。繋がって動く動きや、2人組の動きなどを取り入れ、動かざるを得ない状態に持っていくことやある程度のテンションを作っていくことが必要かもしれない
また、動きの中で大人が子どもたちの目線になることで子どもたちが喜んでいるという報告が出る。前回サポートアーティストだった田中さんの子どもたちへの対応が良かったという声が上がる。目線を合わせること、また同じ動きをして真似ていることが子どもたちの新しい動きを引き出していく。もっと面白い動きしてみよう、おかしな格好してもいいんだという雰囲気が出るとより良い。そのためにも大人側が一緒に動くことが重要と皆で確認する。
注2:「もういいかい」は相手に投げかける言葉だが「もういいよ、まあだだよ」は受け取る言葉。それを他の人に投げかけてしまうことで言葉でのボールのやりとりが見えにくくなってしまった。相手から出されたものはちゃんと受け取る、受け取った上で次の人に投げかける。基本構造がわかると反応がしやすい。この言葉のやり取りは例えば1対集団などでも遊ぶことができ、膨らますことが3月(金井さん担当)への課題となる。
注3:休憩があることで集中力が切れてしまうという問題もあがる。また、音楽要素が入ることでかなり動きが楽にできるようになった。今回前半では音楽を使っていなかったけれども、音楽の要素でのせるというのも大事なポイントではないかという意見が出される。金井さんが声のワークを進行していたとしても、誰かが音でフォローしていくことが必要ではないだろうか。
注4:前回のワーク時でも布を使用したが、今回は3種類の大きさの異なる布を使用した。布の質感や大きさによってもできることも変わり、この教材(教えるものではないが)研究もしてみたほうが良いという提案が出される。これまでのワークショップ内で行われた新聞紙やビニール袋の例をお話した。また木野の実践として巨大ビニールシートを使用して海のイメージを作ったり、白い大きな布や大きな伸び縮みのする布を使用して作品作りを行ったりしたことなども説明する。一方で踏んづけて滑ってしまったりという怪我の危険もあり、注意しなければいけないポイントも多々ある。使用する楽器の種類なども今後工夫していく必要がある。
また、照明などを少し暗くしてみてはなど環境に関する提案もなされた。場づくりとしてのファシリテーションの役割について考えてみたい。
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