2019年10月30日水曜日

鳥取銀河鉄道祭のできるまで75

鳥取銀河鉄道祭のできるまで75

中心市街地活性化協議会さんは遠田さんの「トットリキリトリ歩き」や私の「夏至祭」のような街中開催のイベントの心強い味方。その時の縁もあり季刊誌「わっか」に乗せていただきました。平木さんありがとうございました。
野村さんと倉品さんのインタビューで語り尽くされてしまったので、どうしようかなあと思いつつ文章を書いてみました。また学生参加者中村さんも写真入りで感想を書いてくれています。この時ダンスのワークショップがなくてメンバーが半分くらいしかいなかったのが残念。ごめんなさい。https://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1306715045965/index.html

今年のとりアートメイン事業は『鳥取銀河鉄道祭』。宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』を元に、2年越しのリサーチとワークショップを重ねてきました。鳥取県民による鳥取ならではの移動型音楽劇、ゲキジョウ実験!!!「銀河鉄道の夜→」と、主人公ジョバンニが訪れたであろうお祭りをイメージしたフリーマーケット「ケンタウル⭐️自由市場」を開催します。

リサーチでは町の人の声を聞く企画として「カフェミルキーウェイ」を継続開催したり、8mmビデオの収集、分析(すみおれアーカイヴス、AHA!)、中津集落の暮らし(波田野州平)、鳥取の映画に関わる人のインタビュー(佐々木友輔)などを行い、鳥取の人々の芸術文化と暮らしが密接に結びついていることを知りました。
これを踏まえて、ゲキジョウ実験!!!「銀河鉄道の夜→」では、音楽、演劇、ダンスそれぞれのジャンルを融合しながら、年齢、性別、国籍、障がいの有無を取っ払った100名を超える県民の皆さんと一緒にインクルーシブ作品を作っています。サポートアーティストの門限ズ(野村誠、遠田誠、倉品淳子、吉野さつき)と藤浩志(美術)ががっちりカバー。普段使わない劇場の裏側も駆使した前代未聞の体験型作品に仕上がりそうです。(現在も鋭意製作中です!)
宮沢賢治はすべての農民が芸術活動を行うことを理想としていました。銀河鉄道の夜も死の間際まで改稿を重ね、最終稿でジョバンニは悲しみを乗り越えて母の待つ日常の暮らしへと戻っていくようになります。日常の暮らしの美しさを星に見立て、星座のようにつなぐことがこのお祭りの目指すところです。
今回創作のテーマとして人々をつなぐことと、ものごとの見方を変えてみることがあげられます。皆が協力するといろんなことができるようになり、見る方向を変えると新しい意味や価値が生まれます。鳥取は小さい県だからこそ様々な文化団体、個人の力を合わせていくことが必要です。

米子のプラネタリウム劇場、倉吉のワークショップと私たちの鳥取という銀河をめぐる旅で出会い、関わってくださった全ての方に感謝を込めて贈ります。ぜひ木のまつり、鳥取JAZZと合わせて遊びに来てください。

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