2019年10月16日水曜日

ダンス部への送る言葉

メールをありがとう。今日は無事ステージできましたか?
台風で大変でしたが、今日は晴れてよかった。多分あしたも大丈夫でしょう。

これまで毎年ダンス部の学祭公演は少なくとも1日は見に行けるように日程調整していたのですが、(昨年も東京と行ったり来たりしていました)今年は銀河鉄道祭のリハーサルのため伺えません。鳥取銀河鉄道祭は県の芸術文化祭なのですが、私はその責任者でもあり、アクシデントが重なったこともあり、その対応に追われています。ダンス部はその一部分を担当しているのですが、いろんな人が関わって3年越しで作ってきました。

私自身が作れなかった9年前の作品がベースにあり、その拡大版でもあり、鳥取に来てからの集大成でもあります。皆の大学生活の集大成である場に立ち会えなくて申し訳ないけれど、おそらく一生に一度であろう状況なので自分のことを優先させていただきます。ごめんなさい。


私はコンテンポラリーもストリートもダンスはダンスで等しく感じています。
テクニックのベースは違えども、仲間とともに自分たちの思う面白いを作ることができればそれで良い。自分たちの思う面白いを人に分かち合い、広げていくことが舞台です。先輩たちから受け取ったものを元に自分たちで広げまた下の世代に伝えていく、それがダンス部なのだと思います。

私は顧問ではありますが、基本的にじぶんたちが作りたいものを作るのが一番だと思います。様々なダンスに触れて欲しいとは思いますが、(なので私も夏至祭、銀河鉄道祭、授業含め紹介をしているのですが)自分が好きなものをしていくことが次の未来を作ります。それはテクニック(技術)を超えて作る(創造する)ことであることには変わりありません。

世の中がかなり危うい情勢になってきていたり、AIなどで人間の存在価値が見えにくくなっていく中、人間に最後に残されるのは身体です。そしてその身体から生み出される創造力です。ダンスというジャンルはそういう意味で可能性を秘めており、ぜひ引退したからといってダンスをすっぱりやめてしまうのではなく、様々な形で踊りを続けていって欲しいと思います。

ダンス部は私の先代の佐分利先生の代よりおそらく40年以上続いている歴史ある部活動です。(実は佐分利先生やJOUさんの公演が今日あって、ダンス部さんにも出て欲しかったんだけれど日にちが重なってしまって残念といっていたんです)あのウォームアップなどもかなり昔から引き継がれている様子です。
その伝統はあなたたちに引き継がれ、さらに下の世代へと引き継がれる。でもその中で大変だったけれど自主公演を開くなど新しい動きを起こしました。その一歩がまた新しい伝説となって受け継がれていきます。
そこからあなたたちが学んだことはきっととても大きいはずで、自分たちで舞台を作ってみようかとか、作品作ってみようかとか、年に1度は集まる機会作ろうよとか発展していくだろうと私は思っています。やりたいな、と思ったらなんでもできるんです。
自分たちが作りたい舞台をあなたたちは作ることができます。そして同じように自分たちが作りたい世界を、未来をあなたたちが作ることができます。そうやって私は生きてきたし、道を切り開いてきました。
でも自分で未来を作ることができるというイメージが持てていない人が多いんです。私はダンス部の子たちは分かっているように思っています。

このカタストロフのような世の中だけれど、今いる仲間は一生のもの。私自身、今でも10年、20年前のダンス友人たちが支えてくれています。その仲間たちと自分たちの幸せを探してみてください。ダンスはあなたたちにとってなんなのか。今感じている充実感を人々につなげていくにはどうしたら良いのか。

部活動は引退ですがダンスはいつまでも踊り続けることができます。大野一雄は103歳で死ぬまで踊り続けました。あなたたちの引退は終わりではない。ここから始まる。だから、今回私はみに行けないけれど、(ビデオとかみたいけれど)また見る時を、信じています。

芸術活動は本来パンクで。既成の概念をぶっ壊しながら進んでいくものなんです。自由に、そして遊びながら、これまでの伝統を飛び越えていけ。それが私から皆さんへの贈る言葉です。守破離、型を破り、そこを超えて遊び始めた時にあなたたちの芸術は始まります。その時を楽しみにしています。


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