2019年10月10日木曜日

鳥取銀河鉄道祭のできるまで29

鳥取銀河鉄道祭のできるまで29


東部地区事業は毎年とりぎん文化会館のフリースペースを中心に展開しています。少し古めのとりぎん文化会館はある意味バブル期の最後の頃に作られた巨大空間や妙に豪華なオブジェがあるなどしており、このフリースペースも現代であれば光熱費の無駄とか言われて削られそうな建物です。しかしその設計が独特の雰囲気を出しています。例年ステージパフォーマンスと出店などがあり、学校祭のような雰囲気になります。昨年は星のいり口さんのステージもあり、その様子を見て野村さんと吉野さんがエンちゃん(遠田さん)に見せてあげたい!と気に入り、ぜひ参加してほしいということになりました。その時吉野さんがエンちゃんとデュオを踊ってほしいと言っていた子は本編のダンス班の方にも出演してくれていて活躍しています。
他にも鳥大の名誉教授新倉健先生を中心とした鳥取の作曲家の音楽コンサートなども拝見し、様々な方に出会うことができました。新倉先生はとりアートにおいてはオペラ「ポラーノの広場」で作曲を担当しており、大の宮沢賢治好き。宮沢賢治をはじめとした様々なお話を「音の絵本」として朗読と合わせたCDにしているなどの活動をなさっています。鳥の劇場などとの共同制作も多く、音楽・作曲にとらわれない幅広い活動をしています。昨年私は「UZUME」という天宇受売尊の踊りを委託され、岡山で上演しました。(チェロの須々木竜紀さんが演奏)ダンスはやはり神がかり系だなと改めて感じる次第です。(この延長線上に「死者の書再読」があると思ってもらうといいのかもしれません。女性芸能者としての神懸かりは個人的にはかなり前から追っている研究テーマの一つなんです。)
今回は出演者ではないですが、鳥取で活動している合唱団さんやブラスバンドなどをご紹介いただきました。最終的に出演していただけるところは2箇所ですが、様々な団体さんを先生の紹介によって見学させていただきました。鳥取の音楽人口の層の厚さを感じます。
市民、県民が自由に表現をしている場ではありますが、いやいやまだ可能性はあるだろう。これらの人々に参加していただけないかと思いながら発掘作業は続くのでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿