2019年10月15日火曜日

鳥取銀河鉄道祭のできるまで35


鳥取銀河鉄道祭のできるまで35

鳥取県文化政策課さんたちが私達の活動を見ていなかったわけではなく、実はずっと見守り、支えてきてくれました。各地区事業、その後も続く公演も必ず来てくれています。
この予算削減も守れなかったことをかなり心配してくださり、なんとかせめて2018年度中に使ってしまっている予算分だけでも回収できないかとあちこちからかき集める(なんというべきかわからないのですが)努力をしてくださいました。もちろんこの事業だけをえこひいきするわけにはいかないので、限界はありますが、その努力に感謝します。
県全体の中では文化政策課はあくまで一つの課に過ぎず強い立場ではありません。でもそこにいる人たちがそれぞれ少しずつ頑張って動こうとしてくれていて、鳥取大のアートマネジメント講座にも度々お越し下さるようになりました。
とりアートメイン事業はそこそこ大きな金額が動く事業ですが、アーティストレジデンスや鳥の劇場の演劇祭、あいサポートなど鳥取県の文化事業は実は結構充実しており、それをいかに見える化していくかも課題ではないかと私は思っています。

芸術の本来の意味と
文化の部分は実は異なるものです。
門限ズのバランス力はかなりのもので、私はこのような事業には最強と思っていますが、私自身が行っている活動とは全く別のものです。私が今している行為はもう一つの世界とのコネクションで(レクチャーパフォーマンスは保健体育の中にあるダンスに対する疑念を明らかにする行為ですが)、わかる人にはわかり、わからない人にはわからない。
それでは公共性という点で難しいので、門限ズを中心に展開させていくことにしました。
門限ズを認めていくことはできますが、私は認められない(認めてもらおうとも思わない)。その中で、公共性の境目を探っています。

私はこれまで札幌(高校時代)東京(大学時代と卒業後)、フランス・イギリス(合わせて4年半くらい)、神奈川・静岡(帰国後)、鳥取と動いてきているのですが、今回このとりアートという事業に関わり、俗にいう公共事業に初めて関わりました。(アーティスト派遣など細かいものを別として。)予算的にもなにせ元が1万円で全てまかなう作り方だからかなりのギャップがあります。
ただ、自治体や大学などと連動して作る事で多くの人を巻き込み、また新しい可能性を生み出すことができる予感は感じます。関東圏に集中しているアーティストが国内の様々な地域に移動し、それぞれの地域の人々とともに新しい価値観を作り上げることができれば未来は変わるのではないだろうか、そういう受け入れをしている県だったからこそこんな試みが採択されたわけで。(たとえ減額されても)
そのような実験ができる県、街が増えることを祈っています。
そしてそういう土地を開拓していく人が増えていくといい。
あなたを必要としている人のところへ移動していく、それが本来の芸能者だったはずだとも思うのです。


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